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2023年8月期第2四半期決算説明会(書き起こし)

2023年8月期第2四半期決算説明会(書き起こし)

2023年4月17日(月)に開催いたしました、2023年8月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えいたします。

本日はお忙しいところご参加いただき誠にありがとうございます。只今より株式会社グッピーズ2022年8月期決算説明会を始めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
なお、本資料には、将来の見通しに関する記述が含まれています。これら将来の見通しに関する記述は、作成した時点における情報に基づいて作成されています。これらの記述は、将来の結果や業績を保証するものではありませんのでご了承ください。

本日はご覧の順番でご説明させて頂きます。2回目の決算説明会で初めてご参加の方もいらっしゃいますので、簡単ではございますが、会社概要からご説明させていただきます。

当社の事業内容をひとことで言うなら「⻭科領域に強みをもつITサービスカンパニー」です。ミッションは「Goodな発想で、世界をHappyに」です。

事業内容は、人材サービス事業、ヘルスケア事業の2つのセグメントとなっています。
人材サービス事業では、医療・介護・福祉業界に特化した求人サイトを運営しています。ヘルスケア事業では、健康管理アプリを提供しています。

中途向けサービスは医療・介護・福祉業界に特化した求人サイトを運営しています。
このうち特に、⻭科医師・⻭科衛生士・⻭科技工士等の⻭科業界に強みを有しており、売上の9割以上を占めています。全国の⻭科医院は約6万8千軒あり、コンビニよりも多く、人材獲得が⻭科医院経営の大きな悩みとなっています。当社は人材獲得で価値の高いサービスを提供しています。
また、料金形態別に見ると、⻭科業界向けの閲覧課金売上が9割以上を占めています。⻭科業界以外の職種については、「その他」の成功報酬型の課金となっています。

閲覧課金について補足してご説明します。
求人広告を出す法人は、プリペイド方式で、ポイントを購入します。ポイントを購入すると求人サイト上に求人を掲載でき、求職者が求人をクリックすると120ポイント、120円が消費されます。
ポイントが無くなった時点で掲載終了となりますが、追加でポイントを購入すれば引き続き掲載できます。仮に最初に見た人ですぐに採用が決まったら、120円で採用できたことになります。
Googleやyahooのリスティング広告(クリック課金)と同様な仕組みですが、異なるのは入札制ではなく、1クリックは120円と固定され低料金であること、また、入札制の場合は高い金額を入札しないと掲載されませんが、当社の閲覧課金はすべての求人が掲載されることです。

ここからは新卒向けサービスの説明です。
新卒向けサービスは「就職サイト」と「就職情報誌」に求人を掲載することができ、期間掲載型の固定料金です。また医療・介護・福祉業界は国家資格が必要な職種が多く、学生向けに国家試験対策アプリも提供しています。特に⻭科衛生士を目指す学生のおよそ8割が当社の国家試験アプリを利用し、学生との接点獲得につながっています。

ここからは2023年8月期第2四半期の実績についてご説明させていただきます。

2023年8月期第2四半期の実績ですが、売上は前年同期比39.3%増の12.1億円、営業利益は前年同期比94.2%増の4.6億円となりました。この結果昨年公表した通期業績見通しに対する営業利益進捗率は88.1%となっております。
またヘルスケア事業については売上が前年同期比で25.7%減となっておりますが、こちらは健康保険組合連合会の契約見直しによるもので、当期見通しにも織り込まれております。

セグメント別の業績はご覧の通りです。左の図、人材サービス事業については広告宣伝効果により、主力である閲覧課金の売上が大きく拡大しました。
右の図、ヘルスケア事業については、利用事業者数は増加しているものの、売上構成の大きい健康保険組合連合会との契約が2022年4月より変更になった影響で減少しております。

2023年8月期第2四半期の営業利益の増減要因についてご説明します。増収効果3.4億円は人材サービス事業の伸張によるものです。減益要因としては、人員増により0.5億円、広告運用強化により0.5億円、その他支払手数料等の増加により0.2億円となっています。この結果、営業利益は2022年8月期第2四半期の2.3億円から2.2億円増加の4.5億円となりました。

続いて四半期ごとの推移についてです。第2四半期会計期間は売上高6.6億円、営業利益2.7億円となり、第1四半期会計期間を大きく上回る結果となりました。売上の増加要因は人材サービス事業における閲覧課金売上の急伸によるものであります。

クリック単価の推移と求人数の推移についてご説明します。左の折れ線は、平均クリック単価の推移を表しています。これはポイント消費による売上高を、クリック数で割ったものです。2023年8月期第2四半期は効果的な広告運用により閲覧課金売上高が大きく伸⻑しており、クリック単価もあがっています。一方右の図で示される求人件数、ポイント消費法人数は高水準を維持しており、引き続き当サービスをご利用いただけていることがわかります。

2023年8月期第2四半期のバランスシートはご覧の通りです。株式上場に伴う増資の影響で純資産が増加しました。自己資本比率は71.7%となっています。今後は増資により得たキャッシュを人件費や広告宣伝費に充当し更なる成⻑に繋げてまいります。

2023年8月期第2四半期のキャッシュフローはご覧の通りです。フリーキャッシュフローは引き続き黒字を達成しています。

2023年8月期第2四半期におけるその他のトピックスはこちらです。東京ガス株式会社向けには「グッピーヘルスケア」にて、従業員が貯めたポイントを慈善団体等に寄付する新たな仕組みを用いたサービスを提供いたしました。これにより、従業員の健康活動を社会貢献に繋げることが可能になりました。また自治体向けには広島県への提供を開始し、提供自治体は10に到達しました。

2023年8月期の見通しについて、ご説明いたします。

2023年8月期の業績見通しについては、第2四半期までの実績を踏まえ上方修正することといたしました。当初見通しからの営業利益の増減要因についてご説明します。まず増加要因としては閲覧課金売上が好調であることによる増収効果1.6億円と、人件費の見直しによる抑制効果0.2億円がございます。減少要因としては閲覧課金に対するお祝い金制度導入費用0.4億円と、新事業である⻭科集患サービス向け等の広告宣伝費の追加計上0.3億円、支払手数料等その他のコスト増加0.2億円がございます。これにより、修正見通しでの営業利益は0.8億円増の6.0億円となります。

修正した決算見通しはこちらです。予算作成方針については当初予算作成時と同様、今までの実績をベースに下方修正を出さないという考えのもと、達成可能性を重視した業績見通しを公表しています。売上が当初予算比7.0%増加の23.6億円、営業利益当初予算比16.0%増加の6.0億円となっています。セグメント別では人材サービス事業が当初予算比7.2%の増加、ヘルスケア事業が当初予算比5.3%の増加となっています。

2023年8月期営業利益の増減要因について、2022年8月期実績との比較でご説明いたします。増益要因は、人材サービス事業の成⻑による増収効果5.1億円です。減益要因は、人員増により1.2億円、広告運用強化により1.5億円、システム関連費増加により0.7億円、支払手数料増加により0.4億円となっています。この結果、営業利益は2022年8月期の4.7億円から1.3億円増加の6.0億円を見込んでいます。

続いて決算見通しを上期実績と下期見通しに分けてご説明いたします。下期見通しは売上高が上期対比4.9%減の11.5億円、営業利益が上期対比68.2% 減の1.5億円となっています。セグメント別では人材サービス事業売上が上期対比5.6%減、ヘルスケア事業は上期対比2.9%増となっています。

上期実績に比べ下期見通しの営業利益が低くなってしまっている要因は、大きく分けて2つございます。1つ目は、求職者・求人者へのフォロー体制強化のための費用1.7億円です。上期で売上が急成⻑したことにより求職者・求人者へのフォローが追いついておらず、このまま走り続けると⻑期的な顧客満足度低下を招くおそれがあることから、一時的な成⻑減速を選択し、体制整備に努めることといたしました。具体的には求人者フォローとしてカスタマーサクセス等の人件費の増加0.8億円、求職者フォローとして閲覧課金利用者へのお祝い金制度の導入によるコスト0.5億円を見積もっています。また成⻑減速に伴う機会損失についても0.5億円の発生を見込んでおります。
2つ目は、新規取り組み費用1.3億円です。新規取り組み費用のうち0.8億円は、18ページでも説明した集患サービス向けの費用です。残りの0.5億円についてはSEO対策の強化に充ててまいります。これにより、下期営業利益見通しは1.5億円となります。

修正予算策定にあたり、上期の実績をもとに業績見通しの前提となる平均クリック単価、求人件数、顧客数についても見直しを行いました。

続いて24ページからは成⻑戦略です。

成⻑戦略は3つの柱があります。まず1つ目は⻭科人材サービスの付加価値拡大です。

当社は特定の⻭科医院に売上げを頼るわけではなく、幅広く⻭科医院に利用されています。左の図は私たちの顧客である⻭科医院が2022年8月期で年間どれくらいのポイントを購入したかの分布図です。60%の⻭科医院が年10万円未満のポイント購入額となっています。年間ポイント購入金額が10万円以上の顧客には、サポート体制強化による顧客満足度の向上で取引拡大を目指します。年間ポイント購入金額が10万円以下の法人には、より早く多数の応募を獲得するために、スカウトなどの付加価値サービスの利用促進による取引拡大を目指しています。右の図をご覧ください。ROASというのは「かけた広告費に対する売上をパーセントで表したもの」です。中期的な目標としてはROASが240%となるように運用改善を行っていきます。これによりクリック数増加と同時に利益率の向上を見込んでいます。

左図にある通り、1クリック当たりの付加価値単価も増加傾向にあります。主な要因は、登録している求職者にスカウトを送るサービスです。2023年8月期第2四半期はクリック数の急増により18.7円まで低下しましたが、付加価値サービスの強化により中期的な目標として30円を見込んでいます。スカウトの利用率は向上しています。2022年8月期は顧客の30.6%の医院様にご利用いただいていますが、機能改善やプロモーションにより中期的には47%の医院様にご利用いただくことを目標にしています。それ以外にも求人作成サポートやオプション広告、医院紹介動画など付加価値向上のためのサービスを拡大しています。

成⻑戦略の2つ目の柱は、⻭科医院の顧客基盤を活かし、⻭科医院向けサービスを強化していくことです。⻭科医院の大きな課題は2つあり、1つは人材の採用、もう1つは患者さんの集客です。⻭科医院とのつながりを活かし、2023年8月期は、集患プラットフォーム・サービスの展開を行うことで、⻭科業界へのさらなる進出を狙います。

3つ目の柱は、ヘルスケア事業を拡大することです。2022年10月に開催した当社健康管理アプリを使ったウォークラリーイベントには500の事業者様、1.6万人の従業員に参加頂いております。このようなイベントを定期的に開催することをきっかけに受注獲得につなげたいと考えています。直近では2023年6月1日から開催を予定しています。中期目標としては出来るだけ早期に500社との契約獲得を達成することです。現在のヘルスケア事業は赤字セグメントではございますが、2025年8月期の黒字化を見込んでいます。

主要経営指標はご覧の通りです。人材サービスは累計求人数、ヘルスケア事業は利用事業者数、全体的には売上高成⻑率、経常利益率等を重視しています。

31ページ以降のAppendixは省略させていただきます。以上で決算に関するご説明を終わります。ご質問等がございましたらよろしくお願いいたします。ご清聴ありがとうございました。