IR

2024年8月期第1四半期決算説明資料(補足説明)

2024年8月期第1四半期決算説明資料(補足説明)

2024年1月12日(金)に発表しました決算説明資料の補足内容をお伝えいたします。

株式会社グッピーズ2024年8月期第1四半期決算説明資料について、文章にて補足させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
なお、本資料には、将来の見通しに関する記述が含まれています。これら将来の見通しに関する記述は、作成した時点における情報に基づいて作成されています。これらの記述は、将来の結果や業績を保証するものではありませんのでご了承ください。

ご覧の順番でご説明させて頂きます。まずは会社概要です。

当社の事業内容をひとことで⾔うなら「⻭科領域に強みをもつITサービスカンパニー」です。
ミッションは「Goodな発想で、世界をHappyに」です。

事業内容は、人材サービス事業、ヘルスケア事業の2つのセグメントとなっています。
人材サービス事業では、医療・介護・福祉業界に特化した求人サイトを運営しています。ヘルスケア事業では、健康管理アプリを提供しています。

中途向けサービスは医療・介護・福祉業界に特化した求人サイトを運営しています。
このうち特に、⻭科医師・⻭科衛⽣⼠・⻭科技⼯⼠等の⻭科業界に強みを有しており、売上の9割以上を占めています。全国の⻭科医院は約6万8千軒あり、コンビニよりも多く、人材獲得が⻭科医院経営の⼤きな悩みとなっています。当社は人材獲得で価値の高いサービスを提供しています。
また、料金形態別に⾒ると、⻭科業界向けの閲覧課金売上が9割以上を占めています。⻭科業界以外の職種については、「その他」の成功報酬型の課金となっています。

閲覧課金について補足してご説明します。
求人広告を出す法人は、プリペイド方式で、ポイントを購入します。ポイントを購入すると求人サイト上に求人を掲載でき、求職者が求人をクリックすると120ポイント、120円が消費されます。
ポイントが無くなった時点で掲載終了となりますが、追加でポイントを購入すれば引き続き掲載できます。仮に最初に見た人ですぐに採用が決まったら、120円で採用できたことになります。
Googleやyahooのリスティング広告(クリック課金)と同様な仕組みですが、異なるのは入札制ではなく、1クリックは120円と固定され低料金であること、 また、入札制の場合は高い金額を入札しないと掲載されませんが、当社の閲覧課金はすべての求人が掲載されることです。

ここからは新卒向けサービスの説明です。
新卒向けサービスは「就職サイト」と「就職情報誌」に求人を掲載することができ、期間掲載型の固定料金です。
また医療・介護・福祉業界は国家資格が必要な職種が多く、学⽣向けに国家試験対策アプリも提供しています。特に⻭科衛⽣⼠を目指す学⽣のおよそ8割が当社の国家試験アプリを利用し、学⽣との接点獲得につながっています。

続いて、2024年8月期第1四半期の決算実績をご説明いたします。

2024年8月期第1四半期の実績ですが、売上は前年同期比8.2%増の5.9億円、営業利益は前年同期比22.1%減の1.5億円となりました。売上増加の要因としては、人材サービス事業のスカウトサービスが好調であることが挙げられ、閲覧課金売上は堅調に推移しております。営業利益減益の要因としては、人員増加や賃金水準引き上げに伴う人件費、求人サイト「GUPPY」の追加投資によるシステム開発費等の増加によるものです。
なお、想定通りの進捗であり、通期見通しに変更はございません。

セグメント別の業績はご覧の通りです。左の図、人材サービス事業については堅調に成⻑しています。右の図、ヘルスケア事業については、売上構成の大きい健康保険組合連合会との契約が2022年4月より変更になった影響で前期までは横ばいでしたが、企業向け、自治体向けが順調に伸びており、売上が増加しております。

2024年8月期第1四半期の営業利益の増減要因についてご説明します。増収効果0.5億円は主に人材サービス事業の伸張によるものです。減益要因としては、人員増により0.5億円、システム投資等の増加により0.4億円となっています。この結果、営業利益は2024年8月期第1四半期の1.8億円から0.4億円減少の1.4億円となりました。

続いて四半期ごとの推移についてです。第1四半期会計期間は売上高5.9億円、営業利益1.5億円となり、2023年8月期第4四半期会計期間からは横ばいでの推移となりました。
なお、前第2四半期をピークとして売上が減少している要因は人材サービス事業において求人者のフォロー体制強化を優先したためです。詳細については前第2四半期決算説明資料をご覧いただけますと幸いです。
https://finance.logmi.jp/377922

クリック数・スカウト数の推移と求人数の推移についてご説明します。左の図をご覧ください。
クリック数については2023年8月期下期において求人者のフォロー体制整備を優先したことで減少しておりますが、前年同期比では増加しております。またスカウト数については、カスタマーサクセスがスカウト配信の訴求やサポートを行ったことにより右肩上がりで増加しております。
加えて右の図で示される求人件数、ポイント消費法人数は高水準を維持しており、引き続き当サービスをご利用いただけていることがわかります。

2024年8月期第1四半期のバランスシートはご覧の通りです。株式上場に伴う増資の影響で純資産が増加しました。自己資本比率は77%となっています。今後は増資により得たキャッシュを人件費や広告宣伝費に充当し更なる成⻑に繋げてまいります。

続いて、15ページからは、2024年8月期の決算見通しの説明をします。決算見通しについては2023年10月に公表したものから変更はございません。

決算見通しはこちらです。売上高は前年対比20%増加の28.7億円、営業利益は前年対比34.6%増加の8.8億円を見込んでおります。セグメント別にみると人材サービス事業は17.9%、ヘルスケア事業は43.3%の成⻑を見込んでおります。

2024年8月期営業利益の増減要因について、2023年8月期実績との比較でご説明いたします。増益要因は、人材サービス事業の成⻑による増収効果4.8億円です。減益要因は、人員増により0.7億円、広告運用強化により0.9億円、システム投資等その他の増加により0.9億円となっています。この結果、営業利益は2023年8月期の6.5億円から2.3億円増加の8.8億円を見込んでいます。

18ページは業績見通しの前提となる各指標の想定を示しております。左のグラフをご覧ください。スカウト数・クリック数については求人者との接点強化による増加を見込んでおります。また右のグラフで示している顧客数と求人件数については地方営業を強化することで増加を見込んでおります。

続いて19ページからは、中期経営計画について説明いたします。中期経営計画についても2023年10月に公表したものから変更はございません。

当社の主力である人材サービス事業については、⻭科医院の診療以外の領域のプラットフォーマーを目指していきます。現在は採用と集客についてサービスを提供しておりますので、今後は他の領域にもサービスを広げていきます。

これにより中⻑期的には、⻭科領域で人材サービスを行う企業から、⻭科医院を支援する企業への転換を行い、更なる規模の拡大を目指していきます。

一方でヘルスケア事業については2025年8月期に⿊字化し、人材サービス事業と並ぶ第2の柱としての成⻑を目指していきます。その中ではターゲットの明確化や価格体系の見直しといった既存ビジネスの改善・強化に加え、人的資本経営への領域の拡張も行います。

23ページは中期経営計画の数値目標です。3年後、2026年8月期には売上50億、営業利益19億を目指します。

中期経営計画のアクションプランはこちらの3つです。次のページより詳しく説明してまいります。

1点目は⻭科向け人材サービスにおける求人者・求職者への浸透率向上です。
まず求人者についてです。ご覧の通り、現在当社のお客様は首都圏の方々が多く、地方での浸透率は低いです。そのため地方都市の開拓が更なるお客様の獲得に繋がるのではないかと考えております。

地方都市での浸透率向上の施策としては、ターゲット都市を設定して営業を行い、効果が出た営業手法を全国に展開していこうと考えております。

また求職者向けには、新卒登録者との接点強化が必要だと考えております。現在当社では医療資格を目指す方向けに国家試験対策アプリを提供しております。このアプリの機能を充実させることで国家試験対策の勉強を行う前からの利用の前倒しと、国家試験終了後の継続的な利用を図り、新卒でご登録いただいた求職者が転職活動を行うまでに離脱するのを防ぎたいと考えております。

2つ目は⻭科医院向け集患ビジネスの拡充です。
当社は2023年6月に⻭科医院検索サービス「⻭科医院の窓⼝」をリリースしました。今後は予約管理ツールの導入など機能追加を進めていくことで、より使いやすく、皆様にご利用いただけるようなサービスを目指していきます。

3つ目はヘルスケアアプリの顧客拡大と単価向上です。
ヘルスケアアプリについてはこれまで1IDごとの課金体系を採用しておりましたが、2023年11月から順次従業員規模ごとの料金へと変更しております。これにより、これまでの課金体系だと高額になってしまっていた大企業にもご利用いただきたいと考えております。またオプション機能も充実させることで、お客様それぞれのニーズに応えられるサービスにしていきます。

現在ヘルスケア事業は企業の健康経営に役立つアプリを提供しておりますが、ここで培ったノウハウやデータを活用することで、人的資本経営を行う企業様にもご活用いただけるサービスが提供できるのではないかと考えております。

最後に資本政策です。
営業活動により獲得した資金はシステム開発へと充当していきます。

最後にAppendixとして、過去ご説明した資料を載せております。

主要経営指標はご覧の通りです。人材サービスは累計求人数、ヘルスケア事業は利用事業者数、全体的には売上高成⻑率、経常利益率等を重視しています。

当社人材サービス事業は、⻭科業界に強みをもっています。左の図の通り、⻭科医師、⻭科衛生⼠、⻭科技⼯⼠の⻭科3職種の求職者会員登録者数は、毎年概ね1万人ほど増加し、ユニークユーザー数でも5年で2倍以上増加しています。一方、右の図の通り、⻭科3職種の会員登録者数は、全資格者の21.7%を占めており、⻭科業界において一定のプレゼンスを有するとともに、まだ、大きな開拓の余地が残されていると考えています。

ヘルスケア事業についてご説明します。当社は19種類の機能が1つになった健康管理アプリを提供しています。企業向けには、従業員が、歩いたり、体重や食事を記録したりすると「健康ポイント」を獲得することができる福利厚生サービスを提供しています。また、当アプリは自治体向けにも、法人向けと同様な機能で住⺠の健康づくりをサポートするサービスを提供しています。2023年8月期は186の企業、健康保険組合、自治体にご利用いただいています。

ここからは我々のサービスの3つの特徴・強みについて説明をします。
まず1つ目は「ユニークなサービスポジション」です。

当社と類似したサービスとしては、例えば、多業種を幅広く扱うアルバイト求人サイトや、エージェントを使った人材紹介サービスなどが存在します。私たちの求人サイトの最大の特徴は「業種に特化」し、しかも「閲覧課金」の求人広告ビジネスということです。閲覧課金は単価が安いために、より多くの求人者と求職者を集める必要があります。⻭科業界において当社が一定のプレゼンスを有する中、参入障壁は高いと考えています。このように、大手の求人サイトや人材紹介の成果報酬型とは差別化したポジションを取っています。

業種特化型の閲覧課金は求人者、求職者ともにメリットのあるサービスです。求人者は低コストで専門職へリーチすることができます。求職者は新鮮な、数多くの求人の中から選ぶことができます。人材紹介のように、コストが高いという不満や、成功報酬型の求人サイトのように古い求人がいつまでも掲載されているようなことはありません。このように、業種特化型かつ閲覧課金型であることにより、求人者・求職者、当社の三方よしが実現しています。

2つ目の特徴・強みである、⻭科業界における高い認知度と評価についてご説明します。
今まで、⻭科業界にフォーカスし、プラットフォームを強化してきました。全国の⻭科医院のおよそ30%が当社の求人サイトに登録しています。現時点で1万9千法人以上のアカウントを発行しています。そして求人数も過去5年で、年平均およそ20%の成⻑をしています。このことから⻭科医院から評価を得ていることが分かります。

特徴・強みの3つ目、最後は求職者のエンゲージメントを最大化させるサービスラインナップです。
当社は学生時代から「国家試験対策」と「就職活動」のサービスを提供し、認知度の向上をはかっています。学生時代から会員化し、卒業後の転職の際に、当社求人サイトを利用してもらえるように取り組んでいます。当社の概要についてご説明させていただきました。

最後に沿革です。