IR

2023年8月期第2四半期決算説明会(質疑応答)

2023年8月期第2四半期決算説明会(質疑応答)

2023年8月期第2四半期決算説明会(質疑応答)(2023年4月17日開催)

本文は、2023年4月17日(月)に開催いたしました、2023年8月期第2四半期決算説明会における質疑応答の主な内容を、抜粋しておまとめしたものです。




人材サービスの急増は広告宣伝効果とありますが、どういった広告配信をされたのでしょうか?これほど高い広告効果は想定されていたものでしょうか?

求人を4つのセグメントを分けてセグメントごとに効果的な求職者が集まるような広告宣伝を行いました。当期の初めからセグメントを分けて広告宣伝を行い、当初は半年ぐらいかかると想定しておりましたが、改善が想定よりも早く、広告効率が高くなりました。


通期見通しは上方修正ですが、上期対下期では下期が減速となります。広告宣伝費効果は引き続きあると保守的に見えますが、そういった想定をされるリスクとしてどんなことを考えますか?

広告宣伝効果は引き続きあると考える一方、今まで通りの広告宣伝費で求職者を集めても、求人件数が横ばいになっていることから、採用につながっておらず満足していないのではないか、またそれは求人者のためになっていないのではないかと考えております。広告効率は高くなったとしても、求人者の満足度が下がると中長期的に伸びていかないため、更なる広告宣伝で売上と利益を伸ばしていくのではなく、一旦求人者・求職者のフォローをし満足度を高め、来期再来期の成長の準備をしようと考えました。


顧客満足度を上げるフォロー体制強化は具体的にどういったことでしょうか?

フォロー体制強化は2つあります。
1つ目は求人者に対して、カスタマーサクセス等の人員数を増加させることで求人掲載後も適切にフォローできる体制の強化を行ってまいります。2つ目は求職者に対して、お祝い金制度を導入することで、求職者が弊社サービスを使用して応募する動機付けを行ってまいります。


一旦足元を固める戦略を理解しましたが、再加速のタイミングはいつを想定してますか?

足元を固めるため下期にフォロー体制を構築したうえでお客様に満足してもらえるサービスと提供したいと考えております。フォロー体制が構築できたかの検証結果によって前後する可能性はございますが、来期からはきちんと成長に身を向けていきたいと考えております。


1クリック120円なのに、平均クリック単価が120円を割り込むのはなぜでしょうか?

平均クリック単価が120円を下回る理由は以下2点です。
1点目は実際の消費ポイントは税込で120円となっている一方、決算説明資料における平均クリック単価は消費税を除いた金額となっている点です。
2点目はまとめてポイントを購入した場合にボーナスポイントを付与することで、ボーナスポイント分の希薄化が発生するためボーナスポイント分を含めると1ポイントの価値は1円を下回ることになる点が挙げられます。
純粋なクリックのみによるポイント価値(1クリックによる売上計上金額)は90円台後半となっております。


顧客数・求人件数の想定を下方に修正しておりますが、これは過去5年で増加傾向にあったものと方向性が異なる見通しになるのではないでしょうか。トレンドが変わると考えられている背景をご解説いただけますでしょうか?

まず前提として、医療・介護・福祉分野の求人倍率は大きく変わっておらず、流動性が下がっているわけではありません。従って、まだ当社のサービスが受け入れられるチャンスがあると思っております。下期ではフォロー体制を構築する期と考えており、フォロー体制を整備することで求人件数を増加させていく考えですが、求人という性質上すぐに件数が戻ることはないと考え、保守的に見通しを立てております。


集患プラットフォームに期待される売上規模を概算でよろしいので教えていただけますでしょうか?

申し訳ございませんが、売上規模については公表を控えさせていただきます。
ただ、将来的には当社求人サービスにアカウント登録いただいている約2万法人のうち、半分の1万法人に求人サービスと歯科集患プラットフォームにご登録いただきたいと考えております。


求人件数が横ばいに見えますが、競合が伸びているのか、それとも業界全体が伸び悩んでいるのか教えていただけますでしょうか?

競合が当社の求人を奪っていたり、業界全体が伸び悩んでいたりするとは考え難いです。当社の広告運用がうまくいきクリック数は伸びましたが、そこから採用に至っていない医院もいるのではないかと考えております。それをリスクと考えフォロー体制を構築し、弊社の改善で求人件数は上向くと考えております。


第2四半期の営業利益率が40%を超えていますが、御社が考える適正水準はどれぐらいでしょうか?

閲覧課金は限界利益率が高いビジネスであり、閲覧課金売上が大きく伸びたことにより営業利益率を引き上げました。
今後はフォロー体制構築や新たなビジネスの展開を考えておりますので、適正水準は20%台と考えております。


第2四半期の前受金の消費期間推移を教えてください。

契約負債に前受金の金額が入っていますが、第1四半期・第2四半期で広告運用効果があったことから、消費が進み前受金自体は減っております。今後は顧客満足度増加に伴いポイントを購入いただき、微増していくと考えております。


スカウトメッセージの進捗状況について教えてください。また、中期目標の進捗状況はいかがでしょうか?

上期の時点で、スカウト通数130,084数、利用率21.8%であり、半期の目標は達成しており、通期でみても過去最高の通数と利用率になると推測しております。
今後は、カスタマーサクセスがスカウトの利用方法・使い方等、求人者にフォローをすることで利用率は増加する予定で、また初めて使うお客様にキャンペーン等を行い利用のハードルを下げて、スカウトの効果を実感していただき、スカウト利用率を上げていきたいと考えております。


通期見通しに関して、上方修正の手ごたえはいかがでしょうか?

上方修正をしておりますが、フォロー体制構築のため下期は減速と考えております。
ここで短期的な売上や利益を考えて行動したら中長期的な成長がうまくいかないと考えますので、今はフォロー体制の構築を重視しております。


ヘルスケア事業に関して、黒字転換のタイミングはいつでしょうか?大型顧客獲得により黒字化が視野に入ったという考えでよろしいでしょうか?

黒字化は2025年8月期を想定しております。大型顧客獲得で知名度が上がりますが、弊社のアプリがどういった価値を提供しているかが伝えきれてない部分があると思うので、プロモーションやお客様の規模ごとの課題を改善し、満足度の高いサービスを提供していくことで黒字化のスピードは速まると考えております。お客様の課題を改善し、2025年8月期の黒字化に向けて邁進してまいります。


顧客満足度について、それを測っている尺度など具体的な情報を教えていただけますでしょうか?

詳しいデータは開示できかねますが、求人件数であれば、サービスが良いものであれば求人者は広告を出稿すると考えております。
ここで、クリック数が伸びれば求人件数も伸びると考えておりましたが、クリック数と求人数のずれが出てきているので、フォロー体制構築が必要なのではないかという考えに至りました。